夏に気分が落ち込む人に読んでほしい、症状の原因と対処法について

投稿日：2018年7月12日

こんにちは！

突然ですが、今現在、あなたに以下のような症状はありませんか？

「夏になってから、なんだかやる気が出ない…」
「暑い時期はいつも気分が落ち込みがち…」
「夏バテみたいなんだけど、どうも体が重くて気持ち悪い…」

こういった症状に当てはまる場合は、
もしかしたら、少し心がお疲れなのかもしれません。

今回は、季節による心の疲れについてお話しします。

ぜひ、構えることなくのんびり読んでみていただければ幸いです。

夏に気分が落ち込む人って意外と多い！

さて、先ほど「夏に気分が落ち込みがちな方は、少し心がお疲れかも」と
お話ししました。

実は、こういった形で季節によって心に変化が生じることって意外と多いんですね。
今回のように、夏バテに近いけれども気分の落ち込みが激しかったり、
不眠の症状があったり、食欲が減退したりすることを「季節性感情障害」といいます。

その名の通り、季節によって感情がネガティブな方向に動いていってしまうことで、
英語では「Seasonal Affective Disorder」の頭文字をとって『SAD』といいます。
症状がうつの症状に近いことから、「季節性うつ」ということもあります。
最近になって「5月病」ならぬ「9月病」という言葉も聞くようになりましたが、
これらは、今回の季節性感情障害に通ずるところがありますね。

ただ、まわりから見ると(場合によっては当の本人でさえ)夏バテだと勘違いされ、
「夏バテくらいでだらしない！」とキツイ言葉を投げられることもしばしばです。
とにかく、「1年の中で決まった時期だけ特に思い当たるストレスがないのに
やる気が低下したり精神的に不安定になる」というのが夏バテと季節性感情障害を
見分けるポイントになります。

では、季節性感情障害になる原因は何なのでしょうか？
次の章でお話ししていきますね。

気分が落ち込む原因は？

実は、季節性感情障害の明確な原因はまだ解明されていません。
ただ、有力な説として日照時間が関係しているのではないかと考えられています。

人間の神経伝達物質の中にメラトニンという物質があるのですが、
このメラトニンは日光の影響を強く受けるといわれているんです。
日焼けを恐れてカーテンを閉め、日光をあまり浴びない生活をしている方などは
日にあたる時間が少なくなり、メラトニンの働きが弱まってしまうため、
体にトラブルが発生するのではないか？　とされています。
単純に、日照時間が長くなって日光を浴びすぎたために
メラトニンが過剰に働いてしまって、体に不調をきたすという理屈も考えられます。

では、季節性感情障害が疑われる場合、
自分で行える対処法はあるのか？という点について、
最後の章で見ていきましょう。

気分が落ち込む時はこのような対処法が効果的！

繰り返しになりますが、
季節性感情障害と単なる夏バテを、専門知識のない方が見極めるのは至難の業です。
そのため、これからご紹介する方法を実践していただいたうえで、
「しばらく実践してみたけどイマイチ症状の改善が見られない…」という場合や
気分の落ち込みが激しくて日常生活に支障をきたす場合は、
一度メンタルクリニックを受診することも視野に入れておいてくださいね。

この点をご理解いただいたうえでの対象法のご紹介になりますが、
私としては「毎朝、決まった時間に日光を浴びる」という方法をオススメしています。

心療内科の世界でも「照射療法」という治療法があり、
患者さんに一定時間ライトなどで日光に近い光を浴びさせる治療法が存在するんですが、
それに近いことをセルフで行おうというのが、今回ご紹介する方法になります。

朝起きたときにカーテンを開けて日光を浴びることでハッキリと目が覚め、
体内バランスが整い始めるため、抑うつ状態から自分を遠ざけることができるんですね。
方法自体はとっても簡単ですが、簡単ゆえに続けやすく、効果を実感しやすい方法といえます。

「ものは試し」という軽い気持ちで構いませんので、
ぜひ実践してみてくださいね。