こんにちは!
今回のテーマは深川不動と富岡八幡宮に関するお話です。
この2つのスポットは、年越しの時期になるとすっごく賑わう有名な初詣スポットですが、
「富岡八幡宮と深川不動って何がどう違うの?」と聞かれて、正確に答えられる人って案外少ないと思うんですね。
というわけで本記事では
富岡八幡宮と深川不動の違いについて、難しい表現を限りなく抑えてわかりやすくお話ししていきたいと思います!
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
富岡八幡宮と深川不動の違いは?
では早速お話ししていきますね♪
まずは一番大きな違いというか、分かりやすいところからお話ししていきますと、
富岡八幡宮と深川不動って、同じくくりじゃないんです。
というのも、
富岡八幡宮は神社、
深川不動はお寺に分類されるんですね。
「…ふ~~ん。」とお思いの方、この違いって結構大きいんですよ!
身近なところで言うと、参拝方法が違うんです。
よく聞く参拝の作法として、「二礼二拍手一礼」というのがありますよね?
鈴を鳴らして、「二礼二拍手一礼」というあの作法は、実は神社でお参りする際の作法なんですよ。
言い換えると、お寺でお参りするときにパチパチ拍手しちゃいけないんですw
つまり、富岡八幡宮を参拝する際は「二礼二拍手一礼」が正しい作法ですが、
深川不動を参拝する際は一礼して合掌のみが正しい作法になります。
この理由としては、神社とお寺の違いにかかわる部分が大きいんです。
その違いとは、「神様が常にそこにいるのか否か」という違いです!
諸説ありますが、お参りをする前に拍手をしたりするのは、「自分がお参りに来たことを神様に知らせて、その場に来ていただくため」という風に言われています。
そのため、常に神様がその場にいらっしゃる場合はわざわざ手拍子をして呼ぶ必要はありませんから、作法として含まれていないということなんですね。
常に神様がその場にいらっしゃるのはお寺でして、神社の場合はその都度神様をお呼びするという形になるため、このような違いがあるんですね。
どうでしょう?
こうやって違いを見ていくとなかなか興味深くて面白いですよね♪
では、次の章以降では
富岡八幡宮と深川不動についてもう少し深く違いや特徴をご紹介してきましょう。
そもそも深川不動とは?
正直、「富岡八幡宮は神社で、深川不動はお寺です」という内容は簡単に調べられる内容とも言えますので、もう少し成り立ち等の深い話に移っていきたいと思います。
まずは深川不動の成り立ちについてですね。
深川不動尊の成り立ちをひと言で表すと、「成田山新勝寺の分院」になります。
「ハイ出た~ 難しい表現っ」とお思いの方、まぁまぁお待ちください。
深川不動を訪れた際、最初にくぐる鳥居に大きく「成田山」と書かれていますよね?
(この記事のトップに貼った画像がそれです)
深川不動の親みたいな存在に当たるのが、この成田山なんですよ。
むかしむかし、成田山の仏様が、各地にご利益を届けるために地方巡業をしていました。
で、その場所が永代寺というところで行われていたんですね。
ですが、この永代寺が諸事情によってなくなってしまったんです。
本来なら、これを機に人々の信仰が弱くなっていってしまうと思われたのですが、成田山の仏様のカリスマ性というか、人々を惹きつける力はすさまじく、地方巡業を行っていた永代寺がなくなっても信仰はやまなかったんですね。
そこで、「ならば、別のところに新たにお寺を作ればいいよ」というお許しが出て、再び拠点を持つことができるようになりました。
それが深川不動尊となったというわけです。
でも、成田山の仏様は深川不動の方に常にいることはできません。
なにせ、千葉にある成田山でのお仕事がありますからね。
そのため、「分霊」という仏様の分身を深川不動の担当にしたんですよ。
これが深川不動尊の成り立ちになります。
先ほどお話しした、「お寺には常に神様がいらっしゃるので、手拍子をして気づいてもらう必要がない」という話も、
分霊とはいえ神様の分身が常にいらっしゃるわけですから、必要ないことが分かりますね。
富岡八幡宮って何なのかわかりやすく教えて!
富岡八幡宮については、
ぶっちゃけ一度、深川不動の成り立ちを忘れていただいた方が理解しやすい部分が大きいです。
というのも、富岡八幡宮って「八幡」と名の付くことから、仏様ではなく神様を祀る「神社」になります。
先ほどから「富岡八幡宮は『神社』」ということはお伝えしてきましたが、あくまで祀っているのは「神様」であって、「成田山の仏様」ではないということです。
ここら辺がちょっとややこしいんですよね 汗
富岡八幡宮ができた当時は「永代嶋八幡宮」と呼ばれており、
成田山の仏様が地方巡業の拠点としていた永代寺は、富岡八幡宮の「永代」という名前を借りてつけられた「別当寺」という扱いになるんですね。
別当寺の説明は結構難しいのですが、
う~ん。
例えば、成田山の仏様が地方巡業をするにしても、人がいない場所ばかり巡っても効率が悪いですよね?
そうすると、すでに信仰心の深い人がたくさんいる場所を周るほうがいい。
でも、そういった場所ってすでにみんなから慕われて尊敬されている神様がいらっしゃるので、よそ者の自分はなかなか入りづらい場合がほとんど。
そこでその場所の近くにお寺を作り、そこを拠点として巡業をしていけば効率的に周ることができるようになるという考えのもと、
先にその地にいた神様が祀られている神社のお手伝いをする代わりに、近くにお寺を建てさせてください~ という形で建立したお寺が「別当寺」です。
実際、別当寺は神社の管理や経理等を担当するため、ほかの神宮とは一線を画す存在となりますからね。
少々ややこしくなりましたが、時系列としては
成田山の仏様が地方巡業するにあたり、別の神様が祀られている富岡八幡宮の別当寺として永代寺を建立した。
↓
そして、その永代寺を拠点として地方巡業が順調に進んでいった
↓
ある時、永代寺が事情によりなくなってしまったが、人々の信仰は収まらなかった
↓
新たにお寺を建てることを許され、深川に分霊を置いてお寺を建てた
という感じになります。
これが、深川不動と富岡八幡宮の違いです。
祀っている相手も、成り立ちも、まったく違いますよね?
誰かに聞かれた際は自慢げに話せることだと思うので、ぜひ理解できるまで読み込んでいただければと思います。
まとめ
今回は富岡八幡宮と深川不動の違いについてお話ししました。
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
ありがとうございました。
最近仏教に興味が出で、冨岡八幡と深川不動尊の近くに住んでまして、勉強になりました。
毎日の通勤経路でしたので、
すっきりしました。
深川不動尊に行く事にします。