こんにちは!
日本で7月7日といえば、
老若男女問わず日本人ならだれでも何の日か言えますよね?
では、ご一緒に大きな声で~~~
せ~~のっ た・な・ば・た!
ふぅ。ご唱和いただいた方、ありがとうございました。
そうです。七夕です。
小さいころから短冊飾りや絵本など、何かと親しみがありますよね。
でも、「七夕ってなあに?」と聞かれて答えられる人は少ないのではないでしょうか?
「七夕の由来ってなに?」
「なんで『七夕』と書いて『たなばた』と読むの?」
「どうして7月7日なの?」
などなど、改めて聞かれると意外と知らない七夕のあれやこれって結構多いんですw
そこで、今回は
七夕の基礎知識について確認していきましょう!
お子さんにもわかりやすいように、難しい表現や単語は使わず、
なるべく易しくお伝えできればと思っております。
「幼稚園や保育園などで、近々七夕について子どもたちに説明しなきゃいけない!」という
お母さんや幼稚園の先生、保育士さんも是非参考にしてみてください♪
目次
七夕の由来や意味を知りたい!
それでは、意外と知らない七夕の基礎知識から、ご紹介していきたいと思います。
ただ、先にお断りをしておきたいのですが、
この手のお話は基本的に「諸説あり」のものばかりです。
この記事でご紹介していく説や言い伝え以外にも見解があるかもしれませんので、
その点をご了承いただいたうえで、参考にしていただければと思います。
まずは、七夕の由来についてお話ししますね。
起源としては、乙女が着物を織って神棚に供え、神さまを迎えて秋の方策を祈願したり、
人のけがれを払う風習がもとになっているそうです。
昔話などでよく出てくる「機織り(はたおり)」という言葉がでてきますが、
あの「はた」と、神棚の「たな」をさかさまにくっつけたのが
「たなばた(棚機)」というわけなんです。
最初は織り物の上手な織姫を願い、
裁縫などの上達をお祈りすることが多かったのですが、
江戸時代に入り、庶民にも七夕飾りの文化が広まりだすと、
当時の学校にあたる寺子屋に通う子どもたちが
習字などの上達を願うようになり、だんだんとお願い事の幅が広がっていったそうです。
現在では、お願いごとに対する制約はほとんどなくなり、
基本的に何をお願いしても大丈夫なくらい、お願い事の幅は広がりましたね。
七夕の由来に関してはざっくりとこんな感じだとご理解いただければと思います。
ここまでご理解いただいたあなたは、
「ん?七夕の由来はわかったけど、さっきの『棚機』がなんで『七夕』になったの?」
という疑問が出てくるのではないでしょうか?
これについては、かなりあやふやなところが多いのですが、
1つ有力な説をご紹介しますね。
一言で言うと、「7日の夕方に勤めたから」だそうです。
先ほど、七夕は「乙女が着物を織って神棚に供え、神さまを迎えて秋の方策を祈願したり、
人のけがれを払う風習が元になっている」というお話をしました。
時代の移り変わりによって願い事の内容や願い事をする人が少しずつ変わっていきましたが、
神棚にお供え物をするという風習そのものは残り続けたそうです。
儀式の行程として、神棚にお供え物をするのが7日の夕方と決まっていたため、
「七日の夕方」→「七夕」と書いて「たなばた」と読むようになったとされているわけです。
この内容は「七夕は、どうして7月7日なの?」という疑問にもつながってくるのですが、
7日である理由は「7日の夕方」という説の「7日」から来ているとご理解いただいたとして、
「7日はともかく、なぜ”7月”なのか?」という点に関しては本当に諸説ありますw
有力な説をご紹介しておきますと、七夕の日付は数字の影響によるところが大きいそうです。
日本 人は、偶数と奇数だったら、奇数の方が縁起がいいと考える人が大半です。
例えば、結婚式のご祝儀なども
1万円、3万円、5万円、と奇数刻みにすることが多いですよね?
あれも、その名残から来ていると言われています。
そして、日本の暦を思い出してみると、
1月1日はお正月、3月3日はひな祭り、
5月5日は端午の節句、9月9日は重陽の節句、といった具合に、
奇数のゾロ目になる日には必ずおめでたい日とされてお祝いする日になっています。
(11月11日は別ですが)
偶数のゾロ目の日にはそういったものはありません。
あくまで奇数のゾロ目の日だけです。
つまり、もともと「奇数ゾロ目の日に何かお祝い事を入れよう」と
あらかじめ決められており、中国に古くからあった織姫と彦星の伝説を
後からくっつけたという考え方が、有力です。
「えー… めっちゃ人間の都合じゃん…」ってかんじですよねw
やはり、神話や伝説は人間が星や自然を見て想像したものですから、
それを後世にも残そうとなると、「残す意味」を作らないといけないのかもしれませんね。
七夕の由来を子どもたちに伝えるならこんなふうに!
冒頭でもお話ししましたが、この記事をご覧のみなさんの中には
七夕の由来や意味を理解し、それを子どもたちに説明できるくらいに噛み砕いて
自分のものにしないといけない という方もいらっしゃるかもしれません。
そうでなくても、「ストーリー仕立ての方がわかりやすい気がする」という方、
絵本風におはなしを書いてみましたので、ちょっとご覧ください♪
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『たなばた』
むかしむかしあるところに、天の神さまの娘に織姫というとてもはた織りの上手な女の人がいました。
織姫は、畑仕事に一生懸命な彦星という男の人を好きになり、二人は結婚しました。
二人はあんなに働き者だったのに、結婚してからは怠けてばかり。
怒った天の神さまは二人を引き離し、彦星を空のかなたに追放してしまいました。
それからというもの、織姫は毎日悲しみに暮れました。
「さすがにこれでは かわいそうだ」と思った天の神さまは、
年に一度、7月7日(七夕)の日だけ会うことを許してくれました。
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こんなかんじでしょうか。
今ご紹介したおはなしは、由来ではなく、七夕の神話というか、伝説の方になります。
(由来は「神棚に織り物をお供えすること」」ですからね)
やはり、お子さんに向けて神棚とかお供えとか、
そういったニュアンスを伝えることが難しいことと、
よくある絵本や児童書では こちらの「乙姫と彦星の伝説」がよく語られています。
お子さんが混乱しないためにも、特にまだお子さんが小さいなら
児童書等で慣れ親しんでいる神話の方を話してあげるのがいいと思います。
子どもたちに話した後に、
「今日の夜、お空を見上げてみてね。
お星さまがいっぱいで、川のように見えている、そこが天の川。
その両端によく光っている星が織姫と彦星ですよ。
2人が会えるように、今晩雨が降らなかったらいいですね。」
と付け加えて、想像させるのもいいと思いますよ。
七夕の由来や伝説はイメージしだいで簡単に理解できる!
ここまで、七夕の由来や伝説についてご紹介してきましたが、
七夕は、現代の我々にも比較的すんなり理解できる部分が多いです。
ちょっと関係のない話になりますが、
「6月に結婚式を挙げると幸せになれる」と言われる「ジューンブライド」って、
元はヨーロッパ圏でポピュラーな言い伝えなんです。
それをブライダル業界が日本に持ってきたため、日本でもここまでの知名度があるのですが、
その起源や由来を知ろうとすると、ヨーロッパの神話からひも解く必要があるんです。
「こういう神さまがいて、こういう場所でこういう争いが起きて…」と言われても、
あまりに自分が生きてきた環境とかけ離れすぎてて「そういうものなんだ」と
理解するしかない場合が多いんですよ 汗
その点、七夕は、
はた織りや神棚など、昔話などで比較的なじみのある単語しか出てきませんから、
イメージの掴みやすさがかなり違います。
「学校の課題で七夕について調べて発表しなきゃいけない!」とかなら別ですが、
知識として知っておきたい、子どもたちに話せるくらい理解できればいい という感じなら、
イメージしだいでかなりわかりやすくなりますし、そして腑に落ちやすいと思いますよ。
まとめ
今回は七夕の起源や由来等についてお話ししました。
みなさんは今年の七夕で何をお願いしますか?