こんにちは!
みなさん、七夕はどのように過ごす予定ですか?
近所のお祭りや有名どころではたくさんイベントが催されますから、
そちらへお出かけするという方もいらっしゃると思います。
今年の七夕、つまり7月7日は土曜日ですから、
翌日のことを気にせず、昼間から思いっきり遊べますね♪
でも、みんながみんなお出かけ好きではありませんから、
「七夕の日もいつも通りゆっくり家で過ごす予定~」という方も多いかと思います。
ちなみに私もなんだかんだ言って家派ですw
とはいえ、「せっかく七夕だから何か七夕らしいことしたいな~」と思って、
毎年、七夕を感じさせるような夕食にしてみたり、ふと夜空を見上げて見たりしてますw
イベントとかに出かけることはしないけど、
自宅でちょっとした七夕気分は味わいたい♪という感じですねw
こういう方って意外と多いんじゃないでしょうか?
私は、七夕メニューといえばそうめんで、
毎年七夕の日は、そうめんをすすって星を眺めて過ごします。
こういうお話をすると、結構な頻度で
「そうめん?何でそうめん?」と驚かれてしまうのですが、
七夕といえばそうめんです!
…と、声を大にしてお伝えしたいんです!
というわけで、今回は
七夕メニューにまつわるお話をお届けしたいと思います。
「七夕の日にそうめんを食べるのはなぜ?」
「由来や起源は?」
といった疑問について詳しくお伝えしていきますよ!
目次
七夕にそうめんと言われるのはなぜ?
七夕にそうめんを食べるという風習については、
日本全国で共通の習慣というわけではありません。
一部の地域で昔から行われており、最近どんどん日本各地に
広まっていっているといった感じです。
(節分の恵方巻きとかに近いようなイメージです)
ではさっそく、
七夕にそうめんが食べられるようになった
由来や起源についてご紹介していこうと思います。
これからご紹介する説は、歴史的な見地からのものになります。
話は平安時代の醍醐天皇の頃までさかのぼるのですが、、
宮中の儀式や作法を集大成した法典「延喜式」が制定されたとき、
旧暦7月7日の「七夕の節句」に、
“(さくへい)”をお供え物とするよう定められたそうです。
その索餅が、現代で言うそうめんに近いものだったらしく、その名残で
七夕にそうめん、という風習が残った地域が多いとのことです。
ここまでお読みいただくと、
「何で索餅(そうめん)がお供え物になったの?」
「他にもいろいろあるじゃん」
という疑問が出てくるかと思います。
これについては諸説ありますので、
順に簡単にご紹介していきますね。
①天の川に見立てた説
そうめんの見た目を天の川に見立てたという説があります。
星座の名づけといい、昔の人ってホントに想像力が豊かですよねw
たしかに、きれいに盛り付けられたそうめんって、
すごく清らかで美しいですよね~
大きなガラスのボウルにお水と氷をたっぷり入れて
そうめんを泳がせても、とても涼しげで、きれいですしね♪
そうめんって基本真っ白ですから、
そういった点も儀式で使うお供え物としては
「邪気がない」等の理由で好まれるのかもしれません。
②はた織りの糸に見立てた説
こちらも「見立てた系」の説ですが、
今度は、はた織りの糸に見立てたという説になります。
はた織りとは、
昔話などでよく聞くアレです。
『鶴の恩返しで』鶴がはた織りをする描写などがありましたね。
実は、七夕そのものの起源にも、はた織りが深くかかわっており、
それになぞらえたという考え方です。
当時の七夕のお願い事は、
もっぱら「お裁縫が上手になりたい」というものでしたから、
その願いも込めてのそうめんだったのでしょう。
七夕の起源にはた織りがどうかかわっているのか?
という点については、以下の記事にまとめてありますので
合わせてご覧いただければと思います。
七夕の由来や意味を知りたい!子どもにもわかりやすく簡単にご紹介!
③小麦の収穫を神に報告するため説
3つ目の説は「見立てた系」ではありませんよw
そうめんの原料は小麦であり、それをお供え物にすることで、
小麦の収穫を神さまに報告するとともに、
感謝の気持ちを表していた、という考えから生まれた説になります。
当時、現代より小麦はかなり貴重なものですから、
「お供えできるほど収穫できた」と神さまに報告し、
感謝するための方法ということですね。
これまで、「何で索餅(そうめん)がお供え物になったの?」という疑問について
3つほど説をご紹介しましたが、実はもう一つあるんです。
それは、
これまでの3つの説とは違ったベクトルですが、聞けば「なるほど たしかに」と
思える内容のものなんです。
その内容は、次の章でお話ししますね
そうめんを七夕の日に食べる理由は?
「何で索餅(そうめん)がお供え物になったの?」という疑問に対する
もう一つの答えは、なんなのか?
それは、
“暑い夏でも食べやすくて栄養が取りやすいから”というものなんです。
なんか、これまでご紹介した説とはだいぶタイプが違って
ちょっと拍子抜けしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね 汗
でも、この説、現代にも通用する大切な説なんです。
毎年、夏が近づいて来て気温が上がってくると、
だんだんそうめんが恋しくなってきますよね?
で、特に今日は暑い!という日に、
その年の初そうめんを開催する、というのが我が家の毎年の流れです。
(毎年、そうめんを解禁すると「あぁ 夏だなぁ」と思いますw)
暑くて食欲がないときでも、そうめんなら食べられる、という夏のあるあるは、
平安時代でも一緒だったんです。
当時も、
消化が良くて、食べやすくて、エネルギーに変わりやすいそうめんは
大切な活力の源だったわけですね。
あ。
ちなみに、一応厄除けの意味もあるんですよ。
そうめんは、一般的に冬に作り、梅雨時に出荷します。
作ってから出荷するまでの期間を「厄」といい、
その厄が過ぎたタイミングで出荷するわけですから
厄はこない、病気にならないと考えられていたそうです。
でも、結局、
暑い夏でも食べられるということが結果として
「夏にエネルギー不足にならず、元気にいられる=病気にならない」
につながってくると思いませんか?
こんなわけで、
夏の風物詩であるそうめんは、日本の古くから
人々の健康を支えてきたわけですね。
まとめ
今回は、七夕にそうめんを食べる理由や由来などについてお話ししました。
決して全国的に有名な風習というわけではありませんが、
多分、お友達数人に
「七夕のメニューでそうめんって食べる?」と聞いてみていただければ、
1人は「うん。」というお返事が返ってくると思います。
そうめんを温かいおだしに入れて、
星形に切った人参なんかと一緒に頂くのも、より七夕っぽくていいと思いますよ♪
今年の七夕は、そうめんで決まり!