こんにちは!
今回は、スイカの病気に関するお話です。
スイカを食べることによって人間が発症する病気ではなく、
(そもそもそんな病気ありませんがw)
スイカ自身がかかる可能性のある病気についてです。
ある日、育てているスイカをふと見てみたら
葉っぱや実に黒い斑点がついていてびっくりした、
なんていう経験はないでしょうか?
実はこの現象は、スイカからのSOSサインかもしれないんです!
早期の発見であれば、十分助けてあげられる可能性もありますから、
是非本記事でその原因と、対策をしっかり覚えていただければと思います。
目次
スイカの葉に黒い斑点があるときに疑うべき原因は?
まず、症状の確認をしましょう。
今回取り上げるスイカの症状は、
「葉、茎、実などに黒・茶色の斑点ができている」というものです。
「実は無事でも、葉っぱの裏側を見てみたら黒い斑点がびっしり」とか、
「よく見ると、茎の一部分に黒っぽい部分があるような…?」という具合に、
症状の度合いは見つけたタイミングなどによっても様々なので、
とにかく「虫食いとか単なる汚れではなくて、黒や茶色の斑点がある」という場合は
今回取り上げている症状に当てはまるかと思います。
ちなみに、スイカの全体が黒ずんでくるといった場合は別の原因が考えられます。
スイカの実が少し大きくなってきて、直径5cm位になったころに、
実のお尻の部分から黒くなっていって、やがて実がダメになってしまうといった場合は、
病気等ではなく、別の理由だと思われます。
「うちのすいかはどちらかといえばこっちのタイプかも…」という方は、
以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
スイカの実が黒くなるのは病気ではなく受粉の方法とタイミングのせい!
さて、少し前置きが長くなりましたので本題に戻りますと、
スイカの葉や実などに黒い斑点ができる症状については、
結論から申しますと、スイカが病気に侵されている可能性が高いです。
今回の症状ですと、「炭疽病(たんそびょう)」という病気が疑われます。
この病気は、スイカがかかりやすい植物特有の病気でして、
放っておくと実が全滅してしまうことも少なくない、少々厄介な病気です。
では、この「炭疽病」とはどのような病気なのか?
原因は何なのか?
対策はどうしたらいいのか?
といった点について、次の章以降でくわしくお話していきますね!
スイカが病気にかかって黒い斑点ができてしまった場合は…
炭疽病は、土壌に含まれる菌をきっかけに発症し、
葉から茎、そして最後に実へと症状が進行して、
最終的に全体を枯らしてしまう病気です。
※実際の様子は以下のリンクからご確認いただけますので照らし合わせてみてください。
この「葉から茎、そして最後に実へと症状が進行」という部分がポイントでして、
現状の症状を確認することで、炭疽病の進行緒度合いをある程度測ることができます。
今現在、育てていらっしゃるスイカの実には被害がなく、
葉っぱのみに斑点があるという場合はまだ炭疽病の初期段階と考えられ、
葉や茎だけでなく実まで斑点が広がっているようなら、
かなり症状が進んでしまっていると思われます。
ちなみに、炭疽病は先ほどもお話したとおり植物特有の病気ですので、
炭疽病に侵されたスイカの実を人間が食べても、特に問題はありません。
(気持ち的にイヤだという場合はムリに食べる必要はありませんが)
もし、お育てのスイカが炭疽病らしき症状を発症しているとしても、
今が実の収穫時期であるなら、病気が広がって実や苗全体がダメになってしまう前に、
スイカの実を収穫してしまって食べてしまうというのも一つの手だと思います。
(何度も言いますが、気持ち的にイヤだという場合はムリに食べなくて大丈夫です)
どうしてこのようなことをオススメするかと申しますと、
この炭疽病という病気は予防するにも対処するにも農薬に頼るしかないんです。
なので、「無農薬栽培にこだわりたい!」という場合は、
病気が広がって苗が全滅するのをただ待つしかないということになります。
次の章で、炭疽病への対処方法をご紹介していきますが、
どうしても農薬を使う方法になってしまうので、
農薬を使いたくないという方は早めに食べてしまうことも
対処法の一つだと頭の片隅にとどめておいていただけますと幸いです。
スイカが病気にかかってしまった時に取るべき対策は?
では、炭疽病にかかってしまったスイカへの対処法をご紹介しますね。
症状がすでにかなり進行してしまっている場合は間に合わない可能性もありますが、
軽い症状であれば以下の方法で改善が期待できます。
【炭疽病にかかったスイカへの対処法】
ベンレート水和剤、アミスターオプティフロアブルを用意し、
これに、展着剤と、カルシウム液肥を加用して葉面散布する
それぞれの薬剤を簡単にご説明しますと、
ベンレート水和剤とアミスターオプティフロアブルは、
病気にかかってしまった植物を治癒させる殺菌剤と呼ばれる薬剤になります。
もちろん、殺菌剤全体で見れば種類はたくさんありますが、
スイカに使うことや炭疽病の治癒という観点より、
適切なものを選んでお伝えしていますので、その点はご安心ください。
展着剤は、殺菌剤が持つ殺菌効果を引き出し、
効率的に植物に作用するよう促す薬剤になります。
これはすべての薬剤に言えることですが、入れすぎは逆効果になりますので、
必ず使用するすべての薬剤の説明書をお読みいただき
調合の順番や分量などに留意して使用してくださいね。
最後のカルシウム液肥は、その名の通り、
カルシウムを補給する肥料になります。
・・・ですが、この方法だと手間もお金も時間も結構かかってしまうので、
手軽に済ませるなら以下のお薬なんかを使うのもいいと思いますよ!
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↑こちらはスイカの炭疽病にもしっかり使える人気の薬剤なので、ぜひご検討ください♪
まとめ
今回は、炭疽病にかかってしまったスイカへの対処法についてお伝えしました。
炭疽病については土壌の菌が原因で発症する病気なので、
普段から予防することが重要な病気です。
薬剤を使わない予防法としては、風通しを良くするとか、
お水をやり過ぎないとか、そういった程度のことしかなく、
その効果も微々たるものです。
あ。そうそう!
薬剤で予防する場合は、ダコニールという薬剤もオススメですよ。
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是非、合わせてご参照くださいね♪