こんにちは!
さて、前の記事で読書感想文の書き方についてお話ししましたが、
読書感想文の書き方って、何も一つじゃないんです。
というか、読書感想文を書くにあたっての目的が人それぞれなので、
それぞれに合った書き方が存在するという風に私は考えています。
例えば、
読書感想文で賞をとりたいと考えている方には、
その目的に合った書き方があるでしょうし、
読書感想文で国語の成績を少しでも上げておきたい!という方には
先生からいい評価をもらえるような書き方のコツやテクニックなどがあると思います。
そして、
読書感想文を書く際、もう一つ忘れてはいけない派閥がありますよね?
「読書感想文を楽に、早く、簡単に終わらせたい!」という方たちです。
夏休みは思いっきり遊びたい!
部活に打ち込みたい!
普段できないことをたくさんしたい! などなどの理由で、
「読書感想文に時間をとられている場合じゃない!」という方は、
毎年一定数います。
そこで、今回は、
「読書感想文の書き方~番外編~」ということで、
読書感想文を楽に、早く、簡単に終わらせたいという方に向けて
その書き方のコツや考え方などをお話していきたいと思います。
若干禁断というか、あまり大声では言えないテクニックなども
お伝えしていきますので、こっそりご覧いただいて
読書感想文を書く際の参考にしていただけますと幸いです。
目次
読書感想文の書き方は意外と簡単!そのコツは?
具体的なコツやテクニックをご紹介する前に、少しお話しさせてください。
そもそものお話になるのですが、
読書感想文というもの自体、そこまで難しいものではありません。
ですが、読書感想文が嫌い、早く終わらせたいという方の多くは、
本を読むこと自体がおっくうだったり、
読むのがめんどくさくて感想が出てこなかったり、
それでも、それっぽくして出さなきゃいけないからめんどかったりと、
感想文を書く前につまずいてしまっているように思います。
そこでまず、1つ提案なのですが、
読書感想文に対するハードルを下げましょう。
ちょっと極端な例をご紹介しますね。
数年前に、ある小学生が『走れメロス』を題材に、
「走れメロスは本当に走ったのか?」という観点から、
文章中の記述をもとに、メロスが走った距離やかかった時間などを検証したらしいんです。
すると、妹の結婚式場から歩いて行っても
余裕で約束の時間に間に合うはずだったにもかかわらず、
寝坊したり諦めかけたりして結局ギリギリになり、
危うく親友が処刑されそうになったことがわかったそうです。
ちなみにこれは読書感想文ではなく、算数の自由研究だったそうなのですが、
着眼点がとても鋭くて面白いですよね。
私、こういう読書感想文もアリだと思うんです。
多くの方は読書感想文というと、
「読書感想文は本を読んで感じたこと、印象に残ったことをもとに
自分の意見や考えが変わった点等をまとめ、
最後に今後の自分にどう活かしていくかを書いて締める」みたいな
先生が喜びそうなコテコテの作文をイメージしていると思いますが、
もっと自由に考えていいと思います。
そうすることで無理に本の内容に絡めなくて済みますから、
格段に文章が書きやすくなり、原稿用紙が楽に埋まります。
では、そんな枠にとらわれない読書感想文とは、具体的にどのようなもので、
どういう風に書いていけばいいのか?
次の章から具体的なコツとともにお伝えしていきますね。
読書感想文の書き方①楽に書くにはどうすれば?
では、さっそくお話していきたいと思います。
先ほどの章で、
「読書感想文に対するイメージを変えて、もっと気楽に自由に取り組む」
とお話ししましたね。
ここについて、もう少し詳しくお話しします。
いくつか例を出しますと、
自由研究で『走れメロス』を取り上げた小学生のように、
「作品の内容にツッコミを入れてやるぜ!」というスタイルでもいいですし、
「自分が同じ状況ならどうしただろう…?」と、
架空の物語分岐を想像していってもいいと思います。
あなたがこれから書くのは、
あくまでも読書”感想文”なのですから、
あなたが本を読んで感じたことをもとに書いた言葉なら、
他人にとやかく言われる筋合いはないはずです。
本の大テーマや一番の転機に対して、
「自分ならこうした」
「その場合はこういう展開になってたかもしれない」
「でも、主人公のとった行動によって起こったああいう結末にはならないはず」
みたいに、想像を膨らませて書いていくのは結構面白いですよ♪
ただ、みなさんそろそろお気づきかと思いますが、
「そもそも本を読むのがめんどくさくて…」という問題はどう解決するか?
これに関してはちょっとした裏技テクを使って解決できます。
本の内容を知る方法は本文を読むだけではありません。
あとがきや本の帯、書評など、
色々なところにヒントは転がっています。
まずはこれらをくまなくチェックしましょう。
基本的に、「○○冒険譚!」とか「熱い友情の~」といった、
物語を象徴する言葉が見つかると思います。
そのイメージを持ったうえで、
本を読み始めてみてください。
「なんだ… 結局、本読むのか…」と思われるかもしれませんが、
「この内容、この描写で感想文を書こう!」という箇所を見つけたら、
物語の内容に興味が持てないならそこで本を読む作業はやめてしまっても構いません。
あとは物語を象徴するイメージと自分が気になったポイントを絡めて、
自分の考えをガシガシ書いていくだけです。
例えば、あとがきや帯から「友情」というイメージを得て本文を読み、
途中で主人公が裏切る描写があった! といった場合は、
「あの場面での裏切りがなかったらどうなっていたか?」
「実は必要な裏切りだったのでは?」
「仲間を思っての裏切りだったことがわかる描写もあり、
主人公は仲間を思って行動しているという点で一貫している」みたいに
考察を広げていけますよね?
あとがきや帯から得たイメージだけで感想文を書くと、
どうしても浅いイメージから文章を広げなくてはならないため、
結局文字数稼ぎに苦戦することになります。
なので、自分が気になる描写やポイントを見つけてから
感想文に着手することをオススメします。
この方法を用いれば、意外と原稿用紙は簡単に埋まると思いますが、
それでも文字数が足りない!という方に向けて、
次の章で
禁断中の禁断、あらすじを書く場合についていくつかお話していきますね。
読書感想文の書き方②ぶっちゃけあらすじは書いていいの?
まず、
この章のタイトル「ぶっちゃけあらすじは書いていいの?」に対する答えですが、
基本的にはダメです。
ただ、どうしても文字数が埋まらない場合は
最終手段としてあらすじに頼るのも手だと考えています。
このサイトをご覧のあなたは、おそらく読書感想文で賞をとりたいとか
国語の先生からいい評価をもらいたいとか、そういったことは考えず、
とにかく早く、楽に読書感想文を終わらせてしまいたい! と考えてると思います。
で、あれば、邪道ではありますが背に腹は代えられないということで
あらすじを書いてある程度文字数稼ぎをすることも致し方ないと思います。
ですが、いくら最終手段だからといって、
あらすじを書きまくったら最悪、再提出なんてことにもなりかねません。
そんなの絶対にイヤですよね?
ですので、あらすじを書く際の文字数の限界をお伝えしておきますと、
多くて100~200文字が限度だと思います。
それ以上になってくると、
さすがに「あらすじで文字数稼ぎしてるな」というのが見え見えになってきて
先生によっては厳しい評価をつけられてしまう可能性があります。
もちろん、200字くらいのあらすじでも
再提出を食らう可能性はゼロではありません。
あらすじで文字数を稼ぐという行為は、
それくらい危険を伴う行為だということを自覚したうえで行ってください。
あくまで、私はあらすじを書くことを推奨しているわけではありません。
出来ればあらすじなしで文字数を埋めることが最善です。
あらすじでの文字数稼ぎは最終手段だということを、しっかりご理解くださいね。
まとめ
最近では、読書感想文の課題図書を自分で自由に決められるという学校も
増えてきているようですが、
学校から課題図書が指定されている、という方の中には、
読書感想文の課題図書に興味が持てないという方も多くいらっしゃると思います。
でも、意外と大人になってから本屋などでその本をたまたま見つけて、
「あ これ、読書感想文で課題だったヤツだ」と、懐かしさに浸れたりするもんです。
当時は宿題という形で無理やり読まされた本も、
いざ大人になって自発的に読んでみると、いろいろ学べることや気づきがあって
おもしろかったりするんですよ♪
将来の自分へほんの些細な楽しみをとっておく という
意味も込めて、読書感想文に向き合えると素敵ですね。
あなたがこれから読書感想文を書く際に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
そして、未来のあなたが再びその本と出会うことを祈っております。
ではまたっ