こんにちは!
前回の記事で、
「熱中症対策の一環として塩分をとることは必要か?」という疑問について
お話ししました。
(ご興味ありましたら是非こちらからご覧ください♪)
熱中症予防には高血圧の人も塩分をとるべき?塩分摂取の是非を検証!
そして、今回はその続編記事となります。
本記事でお伝えする内容はズバリ、
「結局、熱中症対策の飲み物って、何が一番いいの?」という疑問について
お答えしたいと思います。
シチュエーション別に、いくつかオススメの飲み物をご紹介していきますので、
あなたの生活スタイルに合ったものを選んでいただければと思います。
では早速行きましょう!
目次
熱中症予防にピッタリの飲み物は?
熱中症を予防しようとする際に、お水を飲むだけではなぜ不十分なのかというと、
お水だけだと、汗として水分と一緒に出てしまう栄養素を補えないからなんです。
普段より多く汗をかく夏は、体の中からミネラルが多く流れ出してしまいます。
ミネラルは俗に電解質とも呼ばれていますが、ナトリウムやクロール、カリウムなど、
体液のバランスを保つのに必要な成分たちです。
なので、水分補給と同時に、いかに不足した成分を補えるかが重要となってくるわけです。
今回オススメする飲み物はこの観点に基づいて選んでおりまして、
熱中症対策用の飲み物を考える際に特にチェックしたポイントは、以下の3つです。
①ミネラル類が飲み物自体に含まれている
②常用しても問題ない
③簡単に用意できる
この②と③も意外と重要ですからね♪
では、上記の条件を満たしたオススメの飲み物をご紹介していきましょう!
1 牛乳
「え?牛乳?」と思われた方も多いのではないでしょうか?
熱中症対策と牛乳って、あまり結びつかないですもんねw
でも、実はかなりオススメの飲み物なんです!
ご存知の通り、牛乳にはたっぷり栄養が含まれていますから、
熱中症対策としてお出かけ前にグイッと飲めばそれだけで十分効果的です。
(牛乳を外出の際に持っていくのは、傷むのが心配なので控えましょうね)
ですが、牛乳が本当にスゴイのはここではなく、
暑さそのものに強くなる効果があるんです!
牛乳の主な栄養素として、タンパク質が含まれていることは皆さんもご存知ですよね?
そのタンパク質を定期的にとることで、体に何が起きるか?
体内の血液量が増えるんです。
血液の量が増えると、汗を効率よく作り出すことができるようになり、
熱の発散が上手な体を作ることができるんですよ。
ただ、汗をかくこと自体に慣れていないと、
汗を上手にかくことができない場合もありますから、
毎日30分程度の運動を習慣化して、
合わせて牛乳を飲むように心がけていただくのが理想的です。
駅でエスカレーターを使わないとか、そういったちょっとした心がけで
運動量って稼げますから、毎日ジョギングしたりする必要はないですよ♪
暑さに強い体作りを目指す場合は、
本来は、30分の運動後にコップ一杯の牛乳というのが理想ですが、
特別意識的に運動をしていなくても帰宅後に牛乳一杯を飲むだけでも
だいぶ違います。
是非実践してみてください!
2 経口補水液
夏になると、タレントの所ジョージさんが出演されているCMを
ご覧になったことはないでしょうか?
経口補水液という、なんだか医療器具感の強い飲み物ですが、
薬局などで簡単に手に入るオススメの飲み物です。
CMで有名なのは、大塚製薬さんの「OS-1」ですね。
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経口補水液は、体液に近い濃度で各種成分を配合して作られています。
そのため、飲んだ際の吸収スピードが速く、熱中症対策に効果的とされています。
経口補水液に関しては、薬局で購入する以外に、自分で作ることも可能です。
下記の分量で作り置きしておき、出かける際に水筒に詰めて行くのもいいですね。
【お手軽♪経口補水液】
・水……………1L
・塩……………1~2g
・レモン果汁…大さじ1~2杯
・はちみつ……大さじ1~2杯
※はちみつの代わりにお砂糖でもOKです!
↑ただ、毎日作るとなると地味に面倒なので、
24本とかのセットになっているOS-1をまとめて買ってしまうほうが楽だったりしますよw
(OS-1は約1年間保つので安心ですね♪)
3 スポーツドリンク
熱中症対策として飲むものといえば、
スポーツドリンクを思い浮かべる方も多いと思います。
たしかに、ミネラルをしっかり含んだスポーツドリンクは
熱中症対策にも効果的なのですが、いかんせん糖分が多いんです。
スポーツで体を動かした後や、
風邪やインフルエンザになった際の水分補給として飲む分には問題ないのですが、
熱中症予防のために常用するとなると、カロリー過多になる可能性があります。
冷静に考えたら、あのおいしい味付けって、普通にジュースですからねw
なので、熱中症対策の飲み物としてスポーツドリンクを選ぶ際は、
スポーツドリンク3:水2くらいの割合で薄めて飲むことをオススメします。
このくらいなら、味の薄さをさほど気にすることなく飲むことができますし、
こまめに飲んでもカロリー過多になることはないと思います。
ここまでご紹介した飲み物なら、どれも熱中症予防に効果的です。
ただ、スポーツドリンクの味がもともと好きではない方や、
牛乳を飲むとお腹が緩くなる体質の方などには実践するのが難しいかもしれません。
そういう場合は、麦茶を飲みましょう!
笑福亭鶴瓶さんが出演されている天然ミネラル麦茶のCMからもわかるとおり、
麦茶にもミネラルが含まれているのです!
夏の熱い時期は毎日のように飲むことになるわけですから、
好みに合った飲み物を選ぶようにしたいですね。
熱中症予防には向かない逆効果の飲み物とは?
この章では、「これを飲むくらいなら水の方がマシ!」という
熱中症対策に向かない飲み物をお伝えしたいと思います。
1 炭酸飲料
夏場は炭酸飲料がほしくなるという方も多いと思います。
先にお断りしておきますと、
「炭酸飲料は飲むな!」というわけではなく、
「熱中症対策として炭酸飲料を常用するのはやめましょう」
ということになります。
理由としては、まずカロリーが高いことが挙げられます。
先ほどスポーツドリンクの項でもお話ししましたが、
やはり常用するとなるとカロリー過多になることが懸念されます。
「無糖の炭酸水を飲んでる分には問題ないでしょ?」という方も
いらっしゃるかもしれませんが、
炭酸水って、意外と水分量がないんですよ。
一度やってみるとわかるのですが、
炭酸水をコップに注ぎ、フォークなどでシャカシャカかき混ぜてみてください。
どんどん炭酸が抜けていき、シュワシュワがなくなったころには
最初の量の1/4くらいになっていると思います。
つまり、ペットボトル500mlの炭酸飲料を飲んでも、
水分量としては半分以下しか摂取できていないということです。
そして、補いたいミネラルはあまり補えないというw
炭酸飲料は、夏の楽しみとしてたまに飲む程度に抑えましょうね。
2 カフェインが含まれる飲み物やアルコール類
カフェインが含まれる飲料やアルコール類は
熱中症対策には向きません。
具体的には緑茶や紅茶、コーヒー、そしてお酒類ですね。
何度もしつこいようですが、
「飲むな!」ではなく、「常用はしないでね」ということですよw
これらの飲み物には、利尿作用があり、
体内の水分を余計に排出してしまうからなんですね。
これも、炭酸飲料同様、適度に楽しむよう心掛けましょう。
熱中症対策用の飲み物は温度にも注意!
この章でお伝えしたいことは1つです。
キンキンに冷えた飲み物以外も飲むようにしよう!です。
夏は、どうしても冷えた飲み物に頼りがちになってしまいます。
そりゃあ ぬるいビールより冷えたビールの方が美味しいに決まってますもんねw
ですが、こと熱中症対策という観点からお話すると、
常温、つまりぬるい飲み物の方が効果的だと考えられています。
先ほど、「体液に近い成分濃度を持つ飲み物の方が吸収されやすい」
というお話をしましたが、それは温度に関しても同じことが言えるんです。
体を駆け巡る血液たちが、キンキンに冷えてるわけはないですよね?w
また、冷えた飲み物を過剰に摂取していると、体温が下がることで免疫力が落ち、
様々な病気にかかるリスクも生まれてきます。
常温の飲み物はどうしても抵抗があって飲みづらいという方は、
朝のコーヒーや、食後のティータームなどで、
温かい飲み物を意識してとるようにしましょう。
お味噌汁などのスープ類もいいですね。
ぜひ、習慣化してしまうことをオススメしますよ♪
まとめ
今回は、熱中症対策にオススメな飲み物をご紹介しました。
ご高齢の方は、暑さやのどの渇きなどに疎くなってくると言います。
ぜひ、ご家族全体で熱中症対策を行っていただき、
「我が家では毎年恒例!」というふうに習慣化してしまうのが理想ですね。
熱中症には十分気を付けて、夏を楽しんじゃいましょう!