こんにちは!
今回のテーマは、手話がうまくなる方法です。
「なんかざっくりしたテーマだな…」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんねw
今回お話していくのは、手話表現の上達方法に関してになります。
みなさんの周りに、手話の学習歴が長い方やろう者の方などで、
「この人、手話上手いな~」という方はいますでしょうか?
その方の手話って、よどみなく単語が表現できているとか、指文字がパパパッときれいに表現できているとか、そういった条件以外にも「手話が上手な雰囲気」みたいなものを感じませんか?
実はそれ、雰囲気などではなくてその方が”手話をしっかり正しく表現していること”が原因かと思われます。
ここで言う”手話をしっかり正しく表現していること”というのは、単語をたくさん覚えているとかではないんですね♪
そして、これはあるポイントを意識してしっかり実践していくことで誰でもマスターできる点だと思います。
というわけで本記事では
手話表現が上手くなるコツを詳しくご紹介していきたいと思います。
是非参考にしてみてください!
目次
手話が上手くなる方法は?
先ほどお話しした”手話をしっかり正しく表現していること”というのは、
「手話をよどみなくキレイに表現できている+α」みたいな感じでして、
「手話をよどみなくキレイに表現できている」の部分と「+α」の部分をそれぞれ詳しくお話していきたいと思います。
まずは「手話をよどみなくキレイに表現できている」の部分ですね。
これについては読んで字のごとく、手話表現をする際に滑らかによどみなく手話で自分の言いたいことを表現できるということです。
「いや、そんなの手話単語を覚えたらいい話じゃんw(はんっw)」と鼻で笑った方、
意外とそんな簡単にはいかないんですよ。
というのも、手話を勉強して長い人でも、知らない手話単語は絶対あります。
手話を学習し始めて間もない方はそもそも単語のボキャブラリーが少ないので、自分が話したい単語表現がわからずやきもきすることは日常茶飯事でしょう。
これまで私は多くの手話学習者の方にお会いしてきましたが、
手話学習歴が短いのにすごくスラスラと楽しく手話の会話を楽しむ方もいれば、
手話学習歴が長いのに会話がとてもたどたどしくて本人もどこか苦しそう…という方もいます。
この差はいったい何なのでしょう?
これは私の実体験なのですが、
私が手話を勉強し始めた頃、知り合いに手話表現がとても滑らかな人がいて、
私と同じくらいの手話歴なのにどうしてそんなに単語がポンポン出てくるのか、聞いてみたことがあるんです。
で、その方の回答は、「分からない単語は、分かる単語に変換すればいいじゃん♪」だったんです。
その方いわく、「英語のボキャブラリーが少ない人が『have ~~』シリーズのイディオムを覚えると一気に会話が楽になるのと一緒で、特にボキャブラリーが少ないうちは、知らない単語を自分の知ってる単語へ変換していく能力を養うと良い」ということでした。
これ、当時の私としては目からうろこだったんですw
要は、
「一生懸命」の手話表現がわからなければ「頑張る」という手話を力強く表現してみるとか、
「台風」の表現の代わりに、「雨」や「風」の表現を強くたくさん表現するとか、
「こんばんは」の表現をど忘れしちゃったときは、とりあえずにこやかに手を振るなど、
違う手話表現を組み合わせるなどして似たような意味を表現できる力を養うべきだ
ということなんですね。
この考え方は一朝一夕で身につくものではありませんが、
日々意識して手話を使ううちに体に染みついてきて、手話で会話をする際につまずく回数が目に見えて減ってくるようになると思います。
「え~~ でも、なんかその方法って逃げじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとこちらの例を考えてみてください。
昨日から頭が痛くて困っている友人が、
「聞いてよ~ 昨日からずっと頭痛くてさ~」と言う場合と、
「昨日から頭痛がひどくて…」と言う場合、そこまで受け取り手の印象は変わりませんよね?
「わw この人、『頭痛』って言葉知らないから『頭痛い』って言ってるw」なんて誰も思いませんよねw
日常会話でも多少の言い換えは普通に行われていますから、手話でも言い換えは問題なしです♪
ここまで、ご理解いただけましたでしょうか?
私自身、この方法で手話表現力が一気に向上したオススメのコツなので、試す価値ありです!
そして、もう一つ。
手話表現が上手くなるための「+α」のお話は、次の章で!
手話の表現力を養うには?
さて、先ほどのお話は手話表現の上手さを構成する土台のようなものだとお考えください。
そして、これからお話しする「+α」部分のお話しは、その土台の上に載せることで抜群の威力を発揮するポイントです!
さて、早速本題に移りますね♪
あなたの憧れる手話話者の表現で、”何か演じている風な表現“を見たことはないでしょうか?
なんていうか、話者さんの手話を見ているだけで、その人が話すエピソードの情景や登場人物が見えてきて、臨場感たっぷりにその話に入り込める…みたいな経験、あったりしませんか?
実はこれが「+α」の部分でして、手話の世界では「ロールシフト」と呼ばれる表現技法になります。
表現技法というとなんだか仰々しいですが、手話を普段から使う方たちの中ではごく一般的な表現方法の一つで、特にこれと言って難しいこともありませんから、特に構えたりする必要はありませんよ♪
では、そのロールシフトとは何なのか?
というお話に入っていきたいのですが、この記事に書いていくと文字数がとんでもないことになりかねないので、別記事にまとめました!
日本手話独特のロールシフトを徹底解説!から是非どうぞです♪
まとめ
今回は、手話表現の上達方法についてお話ししました。
手話を滑らかにかっこよく表現できるようになるには、やはりろう者の方と実際に手話でたくさん会話をするのが一番です!
今回ご紹介したコツを参考に、手話での会話を楽しんでくださいね!
☆おすすめの手話勉強法や手話を使いこなすための具体的な練習法は、こちらのページでご確認いただけます。
是非ご覧ください♪