こんにちは!
今回のテーマは、手話独特の表現方法であるロールシフトについてです。
手話を普段から使っている方は何気なくやっていることなのですが、手話を勉強する側にとってはあまりなじみのない言葉かもれませんね。
でも、これを知っているのと知らないのとでは、ものすごい差になります。
ロールシフトを使いこなすことができれば、あなたの手話表現のレベルが格段にアップすると思いますよ!
何となく、「手話表現が上手くなりたいなぁ」と思っている方にもオススメのお話です!
私も手話を勉強して少し経った頃にロールシフトの存在を知り、インターネットで調べてみたことがあるのですが、イマイチわかりやすく紹介されているサイトが見つからず、結構苦労した思い出があるんです 汗
なので、同じ悩みを抱えるあなたのお手伝いができればと思い、この記事を作成しました♪
本記事では
ロールシフトとは何か、どのように習得していけばいいのかについて
詳しくお話していきますので、是非参考にしてみてください!
目次
日本手話独特の表現法ロールシフトとは?
ではまず、ロールシフトとは何かについてお話していきましょう。
「そんなのもう知ってるよ~」という方もいらっしゃるかもしれませんが、この記事をご覧のみなさんと私との間に認識のズレがないよう、念のため確認の意味も込めてお付き合いください。
ロールシフトを一言で説明すると、「ストーリーを”落語のように”話すこと」です。
以前、手話の教育番組である『みんなの手話』でも取り上げられていましたが、
話し手がストーリーに出てくる複数人になりきり、その時の様子を演じて話に臨場感を持たせる話法になります。
(みんなの手話で取り上げられた際の解説動画はこちらからご覧いただけます)
これ、手話学習者にとって何が難しいかと申しますと、
「手話表現に必死で、ひとり何役も演じている余裕がない」とか
「演じるのがシンプルに恥ずかしい」などの理由で、
手話学習歴が長い方でも意外とおろそかにしがちな話法なんですね。
私も以前、手話講習会の上級クラスに2年ほど通っていたのですが、
ロールシフトをきちんと使いこなせている方は全体の約半分程度でした。
実は、手話という言語において、このロールシフトはとても重要なんです。
では、学習のコツと合わせて、次の章から更に詳しくお話していきますよ!
ろう者の方の手話表現はココが違う!
同じ手話講習会や手話サークルに通っている方の中でも、「あの人はホントに手話うまいよね」と思われるような方は、このロールシフトをきちんと使いこなせていることが多いです。
もちろん、指文字が滑らかだとか、読み取りの精度が高いとか、他にもいろいろな要素があると思いますが、ロールシフトができるのって、誰からもわかりやすく”本物の手話っぽい”んですよ
手話という言語は、日本語と違い、ストーリーテリングの色が濃い言語です。
つまり、自分が体験した出来事を話すとき、起こった出来事や自分の周りの人の行動などを細かく描写して話す傾向にあるんですね。
最初に、「手話を落語のように話す」という表現をしましたが、まさに落語のように登場人物になりきって表情などを巧みに変えつつ情景を描写していく感じになります。
また、ロールシフトは
手話を学習する方に多い日本語対応手話にはない話法でして、
主にろう者の方が使う日本手話になると、ものすごく活躍する技法といった感じでしょうか。
実際にろう者の方々と手話で会話してみるとわかるのですが、
よくよく見てみると、会話の端々にロールシフトが取り入れられていることがわかると思います。
では、ロールシフトを使いこなせるようになるにはどうしたらいいのか?
という点について見ていきましょう!
手話ならではの話し方を身につけよう!
ロールシフトは、話に出てくる人物それぞれになりきって、会話や行動をそのまま描写して行く話法だとお話ししました。
一見、「表情豊かじゃないとできないのかな…」と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、全然そんなことはなくて、あるオススメのテクニックを使うと格段にロールシフトがやりやすくなりますよ♪
そのテクニックとは…
ズバリ、肩を使うことです!
もう少し具体的に言うと、肩を前後させて登場人物を使い分ける感じですね。
例えば、話したいエピソードに登場人物が(自分も含めて)3人いる場合、
・正面を向いているときは「自分」
・右肩を前に出して斜め左側を向いているときは「Aさん」
・左肩を前に出して斜め右側を向いているときは「Bさん」
↑といった具合に、体の向きで登場人物を演じ分けるんです。
この方法だと、表情をその都度ガラッと変えなくても話者が変わっていることが伝わりやすく、十分臨場感のある表現をすることができます。
また、話者である自分にとっても、演じる人物を体の向きで固定できるので、しゃべっている途中に登場人物がぐちゃぐちゃになることが少なく、話しやすくなるというメリットもあります。
最初は難しいかもしれませんが、ろう者の方々の手話を見たり、一緒に会話を繰り返すうちにだんだん身についてくると思いますよ♪
まとめ
今回は、ロールシフトについてお話ししました。
是非マスターして、一段上の手話表現を目指しましょう!
☆おすすめの手話勉強法や手話を使いこなすための具体的な練習法は、こちらのページでご確認いただけます。
是非ご覧ください♪