こんにちは!
今回のテーマは、手話講座ってどんな感じなの?というお話です。
“手話を勉強しよう!”と思い立った時、
「テキストは何がいいんだろう?」とか
「まずは何から勉強するべきかしら?」とか
「やっぱり独学より人から教えてもらう方がいい気がする」
↑などなど、いろいろと思うところがあるかと思います。
上2つの疑問に関しては詳しくお話しした記事がありますのでそちらをご覧ください♪
「テキストは何がいいんだろう?」についてはこちら
「まずは何から勉強するべきかしら?」についてはこちら
なかでも3つ目の「手話を人から教えてもらう」については、どこに申し込んで、誰からどんなふうに教わるのかがイメージしづらいという方が多いのではないでしょうか?
それもそのはず。
手話を教えている講座や講習会の情報は、決してニーズが多いわけではないためあまり公にされていないんですよ。
(まれにコミュニティセンターなどで宣伝されていることもありますが、見逃してしまっている場合が多いです)
それこそ、手話を勉強しよう!と思い立った時は、手話の知識や情報がほぼゼロに近いわけですから、
独学でやみくもに勉強するよりも、誰かに教えてもらうほうが吸収しやすいという方もいらっしゃるでしょう。
でも「手話講座」や「手話講習会」というものがどういうものなのか全然イメージできない…
そんなあなたに向けて書いた記事がこの記事になります!
というわけで本記事では、
私が実際に2年間通った手話講座の情報や体験をもとに、
「手話講座ってどこで開催されてるの?」
「手話講座ってお金どのくらいかかるの?」
「手話講座の雰囲気や勉強する内容は?」
↑といった疑問にお答えしていきたいと思います!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
手話講座に2年通った感想をお話しします!
まず、手話講座・手話講習会が主にどこで開催されているかについてですが、
意外と知らないだけで、そこらじゅうで開催されています。
都内であれば、各区内で1つ以上はあると思います。
あなたの最寄駅付近等にもある場合が多いですので、ぜひ「『最寄り駅名/区・市名』 手話講座」で検索してみてください。
私も、自宅近くで手話講座が行われているところを探して、さっそく後日事務所のほうへ行ってみました。
※以下の内容は、私の体験談を織り交ぜたものになりますが、体制の変更等により現在も同じ状況・対応を約束することは出来かねます。
ゆえに、個人名・団体名は伏せてお話していきますので、あらかじめご了承ください。
事務所へ着くと、受付の方がいらっしゃったので「手話講座に参加したい」という旨をお話しすると、
「担当の講師の方がいま出かけているので、戻ってくるまで少し待っていてほしい」と言われ、ソファに案内されました。
受付の方は聴者の方だったので、手話なしの声のみで行う会話で大丈夫でした。
そして待っている間に、手話講座の簡単なシステムを話してもらいました。
「手話講座には 初級・中級・上級の3クラスがあること」
「毎年、年度末に進級試験があり、合格すると上のクラスへ進めること」
「手話講座を受けているからと言って、必ずしも手話通訳士試験を受ける必要はないこと」
などなど、大まかに分けるとこんな感じの内容でした。
私の場合は、この時点で手話はある程度勉強していたので、中級クラス以上に入りたいな~と考えてたんですね。
で、少し経った後に担当の講師の方が戻ってきました。この方はろう者で、日常的に手話を使っていらっしゃる方でした。
第一印象は、”優しそうな顔のおじちゃん”でした♪
(後から知ったのですが、のちに私が手話を教わることになるこの方、ろう者協会の副理事さんでしたw)
手話講座を受けたい旨を説明すると、「じゃあ 今から少し手話で問答をしよう」と言われ、
少し手話でおしゃべりをしました。
一通り手話トークが終わった後、講師の方からひと言。
「うん。あなたは上級クラスだね。」と言われました。
これも後で知ったのですが、私が事務所に伺ったのは3月の頭くらいだったのですが、
もうその時はすでに次年度の手話講座参加者の募集は締め切ってしまっていたそうなんです。
ただ、事務所にわざわざ来て「手話講座に参加したいです!」と言ってくる人はなかなかいないし、
手話も結構できるみたいだから特別に次年度メンバーに入ってもらっても大丈夫だよ ということだったようです。
めちゃめちゃありがたかったのですが、正直、「ゆるっ」と思いましたw
まぁそれだけ手話学習者にウェルカムな姿勢だということですよね♪
後日、参加費と協会に所属する会費という形で、計3万円を振り込み、正式に手話講座受講者となりました。
毎週1回、決まった曜日の決まった時間に通って、全部で30回の講座が行われる構成となっています。
では、手話講座ってどんな感じなの? について、次の章以降でお話していきますね!
手話講座は初心者もウェルカムなところが多い!
先ほどもお話ししました通り、手話講座は基本的に手話学習者にウェルカムな感じのところがほとんどです。
特に、初心者の方が何も知らない状態で参加しても大丈夫なように、初級クラスはしっかり基礎の基礎から教えてくれます。
実際に、私は通っていた上級クラスにも、初級クラス出身者の方が数人いらっしゃいましたから、カリキュラムは結構しっかり練られているように感じました。
初級クラス出身者の方々は、口をそろえて「何にもわからない状態で入ったけど、何とか上級クラスまで来れた!」と言っていましたからね♪
続いて男女比等についてですが、各クラスともに少人数で構成されていて、多くても10人強程度で、主婦の方が多かったですね。
というか、手話学習者の世界ってそもそも女性が圧倒的に多くて、男性が少ないんですよ。
とはいえ、男性もゼロではなく、医療従事者の男性と、東大で教鞭をとる教員の男性が私と同じクラスでしたw
クラスの人数は、上級クラスに近づくほど少なくなり、初級クラスで8~10人、上級クラスでは4~6人でした。
また、開講されているコマ数も初級クラスが一番多かったですね。
やっぱり、手話学習初心者さんで、「独学は無理!講座で教わりたい!」という方が一定数いらっしゃるんだと思います。
手話だって言語ですから、結局は対人で実際に使って覚えるのが一番効率的かつ活きた手話を身につけることができるんですね。
なので、トータルで見ても、お近くの手話講座の初級クラスから試しに受けてみることをおすすめします。
手話講座は難しい勉強から初心者向けの内容まで幅広く網羅!
せっかくなので私が通っていた上級クラスのお話も少しだけ加えておきたいと思います。
上級クラスでは、いわゆる「ラベリング」という勉強法で毎週手話の読み取り力を鍛えていました。
ラベリングとは、話し手の手話だけでなく、表情や手話特有の文法及び表現もすべて専用の記号で書き留めていき、
話者の表現を完璧に書き出したうえで、ベストな日本語訳を考えていく勉強法になります。
毎週、課題の手話スピーチ動画が配布され、その動画を見ながら参加者が自宅でラベリングし、
翌週その予習結果を持ち寄って、読み取りができているか、正しい日本語訳ができているかを相談して吟味していくといった形でしたね。
めちゃめちゃ頭使いますw
ものすごく真剣に日本語に向き合うので、日ごろ使わない脳の部分が疲れる感じでしょうか。
とにかく疲れますw
そして、手話表現力アップを目的とした表現の練習もありまして、
予習したスピーチ動画の日本語訳を読み上げ、その内容を手話で表現するというものでした。
予習で何度も見たとはいえ、手話表現を全部覚えているわけではありませんから、これもいい訓練になりました。
これはかなり抜粋した内容ですが、どうでしょう?レベル高そうですよね?
でも、先ほどもお話しした通り、初級クラスを経て勉強を続けていけば、この勉強内容についていけるようになるんです。
ろう者の方と知り合うチャンスでもありますから、本気で手話を勉強したいなら、ぜひおすすめですよ!
まとめ
今回は、手話講座ってどんな感じなの? についてお話ししました。
ぜひ参考にしてみてください!
☆初心者さんに向けた手話に関する記事はこちらから一覧でご確認いただけます。
是非合わせてご参照ください♪