こんにちは!
今回のテーマは、指文字の読み取りのコツについてです!
手話学習者の多くが直面する、「相手の指文字が読み取れない」問題。
指文字が読み取れなくて聞き返すたびに会話が止まってしまうし、
だんだん聞き返すのが申し訳なくなってきて、分かったふりをするようになってしまう…
で、だんだん会話がかみ合わなくなっていって、より一層読み取れなくなる。
↑というような悪循環を経験したことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、「普通の手話より指文字のほうが断然読み取りづらい!」という方は意外と多いです。
かくいう、私も以前はそのタイプでした 汗
でもご安心下さい!
そういった方にオススメの指文字読み取り練習法があるんです♪
指文字も、一朝一夕で読み取りが得意になるようになるものではありませんが、
これからご紹介する練習法を続けていただければ、きっと読み取り力が上達するはずです!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
指文字の読み取りのコツは?
指文字の読み取り力をアップさせるための練習法をお伝えする前に、一つ質問です。
あなたは、手話で話をするときに、相手のどこを見ていますか?
話し相手の両手?
それとも胸のあたり?
実は、指文字の読み取りが苦手だという方の多くは、「話し相手のどこを見るか」が間違っていることがとても多いんです。
ちなみに、「手を見る」と「胸のあたりを見る」という上記2つの例は、残念ながら間違いです。
では、手話で話すとき、相手のどこを見るのが正しいのか?
答えは、「胸から上全体をぼや~っとみる」です。
要は、相手の手話表現、口形、表情すべてを同時進行で見ていくということになります。
「そんなの難しすぎるよ!」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろ、こっちのほうがラクです。
というのも、それこそ指文字を話し手が使う場合、指文字を手で表現しながら口でもその音を表現している場合が多いんですね。
例えば、指文字で「たぬき」と表現するとき、
「た」と表現しながら口も「た」の形をして、
「ぬ」と表現しながら口も「ぬ」の形をして、
「き」と表現しながら口も「ぬ」の形をするということです。
別の記事でも何度かお話ししていますが、
指文字って、手話のネイティブであるろう者の方々ですら読み取るのに少し苦労するものなんです。
聴者でたとえるなら、
「こんにちは。今日もいい天気ですね。」という文章を、
「KONNNICHIWA.KYOU MO II TENNKI DESU NE.」と書いて渡されたようなものです。
そう。”読めはするけど、めんどくさい”んですよ。
ただ、このローマ字だらけの文章でも、
日ごろからパソコンでローマ字入力に慣れているサラリーマンは案外すらすら読めてしまうかもしれませんよね?
つまり、ベースが多少読みづらくても、日々の練習次第で読み取れるようになっていくということです。
どうでしょう?ちょっとモチベーションが上がってきたりしませんか?
では、お待たせしました。
次の章で、具体的な指文字の読み取り練習法をお伝えしていきますね!
指文字の読み取り練習法をご紹介!
オススメの指文字読み取り練習方法はいくつかありますので、
手軽にできるものからご紹介していきますね。
①動画サイトで勉強する
多分、この方法が最も手軽な方法かと思います。
既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、動画サイトなどで「指文字 読み取り」などと検索すると、以下のリンク先ようにズラーっと練習用動画が出てきます。
これを1日1動画ずつ上から順に消化していくだけでも、かなりの力がつくと思います。
やっぱり、指文字に限らず、手話の読み取りは「見てナンボ、使ってナンボ」です。
読み取りが苦手という方は、苦手意識も相まって手話を見る機会や手話に触れる機会を無意識に避けてしまいがちなので、
まずは意識的に手話に触れるよう心掛けていきましょう。
動画で勉強するだけなら、通勤通学中などでも問題なく行えますから、すき間時間を利用して指文字に触れる機会を増やしていきましょう。
②鏡の前で指文字練習
先ほどお話しした、「見てナンボ、使ってナンボ」の両方をフォローできる練習法です。
鏡の前で指文字を練習しながら自分の指文字をしっかり見るという練習法です。
ビデオカメラ等に自分が表現した指文字を録画して、後で見るという方法でも構いません。
この練習は指文字を覚え始めるときにやるととても効果的でして、正しい指文字の表現方法がしっかり身につきます。
そして、練習を重ねるうちに相手から読み取りやすいきれいな指文字が表現できるようになります。
英語のリスニングでも単語を知らないと聞き取れるわけがないのと一緒で、
自分が正しく表現できない指文字を読み取ろうとしてもそれはかなり大変な労力を必要とします。
なので、手話を始めたばかりの頃にやると一石二鳥なわけです♪
相手の指文字に多少クセがあっても、自分の中で正しい指文字がイメージできるようになるので、「あ ちょっとクセあるけど、これは『ぬ』だな」みたいにスムーズに読み取れるようになっていくと思いますよ~
③アプリで勉強する
こちらもすき間時間に気軽に勉強できて、レベルに合わせた練習ができるオススメの方法です。
例えば、App Storeから無料で入手できる「指文字トレーナー」というアプリ。
こちらは、指文字をゼロから学べて、しっかり読み取りの練習もできる優れものです♪
イラストではなく、実際の手で指文字を表現した画像を使用しているので、現実に近い指文字に触れることができるのも魅力の一つですね。
④指文字クイズで遊ぶ
もし、ろう者のお友達や、一緒に手話を勉強する仲間がいるなら、一番おすすめの方法がこれです。
出題者は相手が知らないであろう単語を指文字で表現し、回答者がそれを読み取って口頭で答えるというものです。
スポーツ用語とか、ファッション用語とか、音楽用語とか、探してみると意外とニッチな単語って見つかるものですよ♪
…で、なによりこの遊び、結構楽しいんですよw
途中から、「なにその単語w」というマニアックな単語の応酬が繰り広げられて、意外と盛り上がるんです。
私も、ろう者のお友達とこの遊びをやった時、「ウンウンヘクチウム」という謎の元素記号を出題されたことがありますw
(無論、当時の私には何のことやらさっぱりでした 汗)
出題者に指文字と一緒に口形でも表現してもらえば、胸から上を見るという視線の送り方も身につくかもしれませんね♪
手話と指文字は別々に読み取り練習!
指文字の読み取りが苦手だという方の中には、「手話の中に突然組み込まれる指文字に対応できなくて、そこから読み取りが遅れていってしまう」という方も多いようです。
確かに数字の「7」と指文字の「し」って同じ表現ですし、ちょっとややこしいカタカナ語などが指文字でいきなり文中に登場したら手話を長年学習している人でも戸惑うものです。
なので、こういった悩みをお持ちの方に関しては、まずは手話と指文字を別々に読み取る練習をすることをオススメします。
手話も、指文字も、数詞やアルファベットなども全部ごちゃまぜで読み取り練習するよりは、苦手なものに特化して練習したほうが効率がいいからです。
今回ご紹介した読み取り練習方法はすべて指文字のみに特化した方法になっていますから、
ぜひ実践してみてくださいね♪
まとめ
今回は、指文字の読み取り力アップの方法をお伝えしました。
参考にしていただけますと幸いです。
☆おすすめの手話勉強法や手話を使いこなすための具体的な練習法は、こちらのページでご確認いただけます。
是非ご覧ください♪