こんにちは!
今回のテーマは、手話とジェスチャーの違いについてです。
手話の世界には「CL」という独特の表現があり、これがよくジェスチャーと混同されるんですね。
手話を勉強している方の中にも違いを明確に説明できる人は意外と少なかったりします。
というわけで本記事では
手話独特の表現「CL」とジェスチャーの違いについて詳しくお話ししていきたいと思います!
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
手話とジェスチャーの違いは?
一般的に、「手話で分からない表現があったらとりあえずジェスチャーをしてみると伝わることも多い」といわれるほど、手話とジェスチャーは近い位置にあるコミュニケーション方法です。
中でも「CL」は特にジェスチャーに近い表現ですから、どうしても混同しがちなんですね。
ただ、「手話」という言語全体とジェスチャーとを比べた場合、その違いは結構明確だったりします。
みなさんもご存知の通り、手話には文法というものが存在しますから、その点はジェスチャーとは異なる点と言えますよね?
手話は単語一つ一つに表現方法が決まっていて、語順もある程度決められていますが、ジェスチャーはそのような縛りは全くありません。
こう考えてみると、手話とジェスチャーの違いは理解していただけるかと思います。
…が、「CL」はそう簡単にはいかないんです 汗
CLって手話と意味が違うの?
実はCLって、表現方法に明確な決まりがないんですよ。
というのも、人によって、また状況や表現したい対象物によって表現がまちまちで、「人の数だけ表現方法がある手話」といっても過言ではありません。
なので極端な話、「CLはほぼジェスチャーみたいなもの」と思っていただいても問題ありません。
…と、こんな言い方をすると怒られちゃうかもですが、手話学習者の立場に立ってみると、こういう風に割り切ってしまった方が逆に親しみやすく、習得しやすいと思うんですね。
ではそろそろ、CLって何なの?という話に移っていきましょうか。
CLは、「classifier(類辞)」の頭文字2文字をとった呼び名でして、物そのものの形や特徴を表現して相手に伝える方法になります。
これは、実際にイメージしたほうが分かりやすいと思います。
例えば友人に「昨日、赤と黒のしましまの服を着た人がいてさ~」と話したいとき、言葉だけで「赤と黒のしましまの服の人がいてね」とは伝えませんよね?
きっと、服のどの辺が赤で、どの辺が黒で、どのぐらいのしましま具合だったのか、相手に伝わるよう身振り手振りを交えて説明すると思うんです。
要は、物の形や特徴をしっかり伝えたくて、手話単語だけでは足りないときにCLを使って表現するということです。
ですから、伝えたい物の特徴や形などがしっかり伝わりさえすれば、ジェスチャーでも問題ないんですよ。
…と、こんなことを言うとまたまた怒られるかもしれませんが、変に区別して考えるよりジェスチャーみたいなものだと思ってしまうほうがハードルが下がっていいですよ~♪
手話特有のCLは例を見て理解しよう!
では最後に、CLの表現方法についてちょっとだけ補足しますね。
CLはほぼジェスチャーだとお伝えしましたが、CLならではの特徴のとらえ方も存在します。
まずは、以下のサイトの解説動画をご覧ください
3分程度の短い動画ですので、パパっと見れちゃいますよ☆
【NHKみんなの手話 CLの解説動画】はこちら
(ページの真ん中よりちょっと上のところに男性講師が解説している動画があります♪)
ご覧いただくと分かる通り、表情をかなり使っていますよね。
ボールの大きさを表現する際にほっぺを膨らませていたり、交通事故で車がひしゃげるときは顔もしかめながら表現していたと思います。
このように、手話の世界は表情がとっても大切なんですね。
ここがCLとジェスチャーとの唯一の違いと言ってもいいかもしれません。
表情がなくても内容は伝わることは伝わるのですが、それだとすごく事務的というか、感情豊かなコミュニケーションとは違った印象になってしまいます。
ですが、特に手話学習者の中には表情を動かすのが恥ずかしくて苦手な方が多いんです。
せっかく手話はなめらかなのに、表情がいまいちなせいで手話が上手には見えない、というような方、結構多いんですよ 汗
もし「実は私も表情をつけるの苦手…」という場合は、以下の記事でコツ等をお話ししていますので、ぜひ合わせてご参照くださいね♪
表情のつけ方講座!手話表現が豊かになるオススメの練習方法は?
とにかく!CLは表情つきのジェスチャー!と覚えましょうw
まとめ
今回は、手話独特の表現CLについてお話ししました。
かなりざっくりとした説明になってしまいましたが、正直、こんなもんですw
変に気負うことなく、自分のイメージをぶつけるつもりで、たくさんCLを取り入れていきましょう!
☆おすすめの手話勉強法や手話を使いこなすための具体的な練習法は、こちらのページでご確認いただけます。
是非ご覧ください♪