こんにちは!
今回のテーマは、指文字の練習法です。
これから手話を勉強し始める方などが、最初のとっかかりとして始めやすいので
初心者さんには特におすすめしている指文字ですが、意外と習得まで時間がかかることが多いです。
というのも、
「50音それぞれの手の形は覚えられたけど、いざ使うとなるとパッと思い出せない…」とか
「毎回『あ』から順番にたどって思い出すから、指文字の表現にすごく時間がかかる…」など、
指文字が手に馴染まなくて苦戦する方って結構多いんです。
「ちくわ」って表現したいときに「ち」「く」「わ」の3つの指文字がパパパッと出てこない…というような感じですね。
(なぜ ちくわw)
要は
「指文字、覚えてはいるんだけどパッと出てこないのをなんとかしたい!」ということですよね!!
大丈夫です!お任せください!
というわけで本記事では、
指文字をスラスラ表現できるようになるためのオススメの練習法を余すところなくお話ししちゃいます!
是非参考にしてみてくださいね!
目次
指文字の練習の仕方は?
では早速指文字の練習法についてお話ししていきましょう!
まず最初に確認なのですが、ここからのお話は”指文字の手の形は覚えてて、スラスラ表現できるようになりたい“という方に向けた内容になります。
これから指文字を覚え始めるという方は、
無理をせず、まずは50音の手の形をザックリとでいいので覚えてしまいましょう。
ただ、いずれは指文字をスラスラ表現できてしっかり読み取れる状態を目指すわけですから、
今のうちに参考として、この先をお読みいただくのは全然アリです♪
「手話の勉強は、とにかく根詰めずにマイペースに♪」 ですよ~
では、話を戻しましょう。
これまで、手話を勉強している方たちを多く見てきましたが、
指文字の練習法でよく「もったいないなぁ」と思うやり方をしている方を見かけるので、
そこからお話していきますね。
あなたは、指文字を練習するとき、どのように練習していますか?
もしかして、「あ」から50音順で練習していたりしませんか?
実はそれ、めっちゃもったいないんです!
指文字を覚える時はこの方法でも問題ないのですが、
スラスラ表現できるようになるための練習法としては、この方法はあまりおすすめできません。
というのも、逆に考えてみるとわかるのですが、
指文字を使うとき、50音順で使うことなんてほとんどないんですよw
人の名前、国や施設の名前、分からない単語など、
指文字で表現できる単語はほとんどが50音順ではなく、バラバラの順番です。
なのに、50音順で表現するクセをつけてしまうと、表現したい指文字を思い出す際に、その都度「あ」から順番に50音をたどっていく必要があるので、指文字で言葉を表現するのにものすごい時間がかかってしまうんです。
先ほど、これから指文字を覚える方に
「まずは50音の手の形を”ザックリとでいいので“覚えてしまいましょう」とお伝えしたのも、
指文字を覚えたときの順番がクセになってしまうのを防ぐため、あえてしっかり覚えないようお伝えした次第です。
つまり、指文字をスラスラ表現できるようになるためには、50音順などの特定の順番にとらわれずにバラバラに練習する方がはるかに効率的なんです。
で、指文字をバラバラに練習する手軽な方法としてオススメなのは、
指文字しりとりです!
しりとりを指文字つきで行うだけで、格段に指文字の表現スピードが向上します!
最初は時間がかかってしまっても全然大丈夫です♪
徐々に、徐々に指文字が手になじんでくるのがわかると思いますよ。
ほんのちょっとだけ寂しいですが、指文字しりとりは一人でもできます。
ただ、もし可能なら複数人で行うのがいいですね。
もし、手話を使うお友達などがいらっしゃいましたら是非一緒にやってみてください!
指文字でしりとりをしながら、「この表現、手話ではどうやって表すの?」と気軽に質問でき、指文字の練習をしながら手話単語も習得することができます。
一人で手話の単語帳を読んで単語を覚えるより記憶に残りやすく、何より楽しく手話を勉強することができますよ!
…と、ここまでオススメの指文字練習法をお話ししてきましたが、
実はもう一つ、とっておきの練習法があるんです。
次の章で、こっそりお伝えしちゃいますよ♪
オススメの指文字の勉強方をご紹介!
さっきの指文字しりとりもかなりオススメの方法なのですが、
私個人としてはこれからお話しする練習法を推します♪
その練習法とは…指文字カラオケです!
この「指文字カラオケ」という名称は私が勝手に名づけたものなのであまり気にしないでいただくとして、指文字をスラスラ表現する練習にはもってこいの練習だと自負しています!
具体的なやり方をお話ししますね。
用意する物は、普段お使いの音楽プレイヤーです。
スマホで音楽を聴く方はスマホをご用意ください。
音楽プレイヤーには、みなさんがそれぞれに好きな曲が入っていると思います。
その曲を聞きながら、歌詞に合わせて、指文字を表現するんです!
音楽プレイヤーの中がテンポの速い曲ばっかりだったりするとめっちゃ大変かもしれませんが、
その中でもテンポがゆっくり目な曲を選びながら、頑張って歌詞に置いて行かれないよう練習していきましょう。
基本的に1曲にこだわるのではなく、音楽プレイヤーに入っている曲全てに対して練習していくことをオススメします。
「再生リスト(?)」などに、みなさんの特にお気に入りの曲が厳選してまとまっていたりすると思います。そのリストの曲が流れる順に、たくさんの種類の曲で練習していきましょう。
ちなみに私は最初、自分が好きな歌で曲のテンポがゆっくり目な曲ということで、
ゆずさんの『栄光の架橋』で良く練習してましたw
※選曲の基準としては、テンポがゆっくりかつ自分が好きな歌ならなんでも大丈夫ですよ♪
この練習法のいいところは、
・指文字をバラバラに練習できる
・自分の好きな曲だから練習することを苦に感じづらい
・上手く表現できるパートが出来てくると嬉しい♪
などが挙げられます。
もちろん、最初は全然歌詞に追いつけないと思います。
でも、何回も曲を聴いて何回も指文字で追いつこうと頑張るうちに、曲中のいくつかのフレーズを指文字で完璧に表現できるようになってきます。
自分の好きな曲は基本的に歌詞も頭に入っていることが多く、何度も練習するうち表現がに手に馴染むフレーズが出てくるんですね。
「でもそれって、結局特定の順番になっちゃって、50音順に練習してるのと変わらなくない?」
とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
でも、こうやって表現できるパートを増やしていくと、最終的には1曲丸々表現できるようになります。そして更に練習を重ねることで、1曲丸々表現できる曲(=指文字カラオケの持ち歌)が2曲、3曲とどんどん増えていきます。
やがて再生リストの曲が全て指文字で表現できるようになったころには、もう指文字をスラスラ表現できることでしょう。
正直、1曲丸々 指文字カラオケができた時点で、だいぶ指文字の表現スピードが上がっていることが実感できると思います。
曲には無数の言葉が含まれていて、50音がバラバラに含まれまくっていますから、
最初こそ特定の順番から手に馴染みだすだけで、いずれ指文字を自在に操れるようになりますよ♪
この練習法は、特に声を出したりするわけではないので、
通勤・通学中にイヤホンで音楽を聞きながら手を小っちゃく動かして練習できるのもメリットの一つです。
(電車内などでやりすぎるとアヤシイので、その辺のさじ加減はご注意くださいねw)
練習のコツとしては、
音楽プレイヤーを用意して、「よし!やるぞ!」と気合を入れてやるというよりは、
普段音楽を聴く時に自然と手が動くくらいの軽い感じで練習していく方がいいですね。
これ、最初は大変かもですが、表現できるフレーズができてくると結構楽しいので、
是非お試しください!
指文字の苦手をなくそう!
今回ご紹介した練習法で、指文字の表現スピードの悩みはかなり解消されると思います。
ただ、ちょっと元も子もないことを言いますと、
指文字はあくまで手話を使う際のサブ的な存在です。
指文字をスラスラ表現できるようになったからと言って、
それはいわば「文章をローマ字でスラスラ書ける」みたいなもので、手話を使った会話で指文字が大活躍することはほぼありません。
なので、指文字の練習に重きを置きすぎて、単語の勉強や手話を使ったコミュニケーションをおろそかにすることのないよう注意が必要です。
とはいっても、手話で楽しく円滑に会話したいと考える場合は、指文字をスラスラ表現できるのも大切なポイントになりますので、練習しておいて損はありませんし、むしろ後々とっても役に立ちますよ♪
是非、楽しく気長に練習してみてくださいね!
まとめ
今回は、指文字をスラスラ表現できるようになりたいという方に向けて、
オススメの練習法をお話ししました。
指文字って、サササッと表現できるとやっぱりかっこいいんですよね♪
以下の記事で、指文字の読み取りのコツについてお話ししていますから、合わせてご参照ください!
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↑こちらは、指文字や手話の勉強法、手話講座に実際に通ってみた感想など、
手話初心者さんに知っていていただきたい情報をまとめています♪
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